滝川市立図書館スタッフがおすすめする『今がヨミドキ!』
まだまだ遠出をするには厳しい状況が続いていますね。気兼ねなく自由に旅行をすることが難しいこの時期、特に海外となると行きたくても行けないという人が多いのではないでしょうか。そこで今回は、海外の旅を読んで楽しむことができる1冊をご紹介します。
「ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集」
村上 春樹/著
文藝春秋
「ノルウェイの森」や「1Q84」で知られる村上春樹さんの紀行文集です。作品名にあるラオス以外にも、フィンランドや「ノルウェイの森」の舞台であるギリシャの島、アメリカ各地に日本の熊本など、様々な旅の記録が集められています。順風満帆とも波乱万丈とも違うような旅行記ですが、その場所にしかない魅力や発見が詰まっています。
タイトルの「ラオスにいったい何があるというんですか?」は、これからラオスに行くという著者がヴェトナム人にかけられた言葉です。目的地に何があるのかということは、行ってみないとわかりません。しかし必ずその国にしかない何かがあるはずで、だからこそ旅に出るのだということを改めて教えてくれる1冊です。旅行を心から楽しめるようになるまで、読書で海外に思いを巡らせてみてはいかがですか。
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