滝川市立図書館スタッフがおすすめする『今がヨミドキ!』
コロナ過で、最近はなかなか外出の機会も減っていますね。
そんなときこそお家で読書にふけってみてはいかがでしょうか。
今回は、冬にまつわるオススメの1冊をご紹介します!
「箱庭図書館」
乙一/著
(集英社)
今回の紹介作品の著者・乙一さんは、1996年に「夏と花火と私の死体」でデビューしました。作品は切なく心洗われるようなものから背筋が凍るようなホラーやミステリーなど様々なものがあり、ファンの間ではそれぞれ「白乙一」「黒乙一」と呼ばれています。また、乙一以外に、山白朝子や中田永一などの別名義でも執筆しています。
この本は、集英社のWEB文芸サイトの中で行われた読者参加型企画「オツイチ小説再生工場」で、読者が生み出した6編の短編小説を乙一さんがリメイクして1冊の本にまとめました。
あとがきには、乙一さん自身がそれぞれの作品から得た着想などを丁寧に解説しています。
文善寺町という架空の街を舞台にした、切なくも温かい物語です。読めば乙一の魅力に引き込まれる1冊です。
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