滝川市立図書館スタッフがおすすめする『今がヨミドキ!』
日本で最も有名な怪談会といえば百物語ですが、やり方が2つあるのをご存知でしたか?
1つ目は、新月の夜に3人~99人で行い、行灯を100個立て、話し終えた人から火を消し、99話目を話し終えたら朝まで待ち、日が昇ればお開きとなる伝統的なやり方。
2つ目は人数の決まりがなく、10個の蝋燭(ない場合は懐中電灯でも可)を用意し、話し終えた人から火を消し、9話目まで話し終えたら朝まで待ち、日が昇ればお開きとなるとても簡易的なやり方だそうです。
また、最後に現れる怪異も邪悪なものだけではなく、最後まで残った1人が出世したというハッピーエンドも存在するようです。
家にあるもので簡単にできて、もしかしたら出世も目指せる百物語。
残り少ない夏、勇気のある方はハッピーエンドを目指して挑戦してみては…?
「常闇百物語」
加藤 一/編著
竹書房
この1冊に100話の怪談が収録されており、1つの話があまり長くないため、読書が苦手な方や外出した際のちょっとした隙間時間におすすめの本となっています。
「赤紙」など読んでいて背筋がゾクッとする話はもちろんですが、読んだ後に胸がほっこりする「煮物」やクスリと笑える「筋肉が解決する」など、怖いようで怖くない怪談話も収録されていますので、怖い話が苦手という方にもオススメです。