６月７日は「母親大会記念日」

１９５５年（昭和３０年）６月７日、「生命を生み出す母親は、生命を育て、生命を守ることをのぞみます」というスローガンのもとに、第１回母親大会が開催されました。この日には、いのちやくらし、子供と教育、女性の地位向上などに関する講演会などが開催されています。

「おかあさん、げんきですか。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　後藤竜二/作　　武田美穂/絵

「おかあさん、げんきですか。ぼくは、げんきです。母の日なので、てがみをかきます。」という小学生の男の子の言葉から始まるこの絵本。先生から母の日の手紙を書くように言われ、クラスの友達はお母さんへの感謝の手紙を書いていますが、この男の子は、思い切って「お母さんに言いたいこと」を書くことにしました。「しつこく『わかった？』と聞かないでほしい」、「ぼくの部屋を勝手に片付けないでほしい」。自分が子どもの頃を振り返ると、どこか共感できて、くすっと笑えるエピソードが描かれています。しかし、不満を書いているようで、この手紙からはお母さんが好きだという気持ちが伝わってくるのです。
冒頭の文の通り、母の日をテーマに描かれた絵本なのですが、お母さんへの感謝の気持ちはいつ伝えてもいいものです。「今年の母の日は何もしなかったな」という方は、ぜひ、６月７日に感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　図書館職員　　玉手　可奈美