7月13日はもつ焼の日

平成23年に、社団法人「日本畜産副産物協会」が713（ないぞう）の語呂合わせから、「もつ」の美味しさや有効活用を広める目的で制定しました。
畜産副産物とは、家畜から肉を生産した後に残るもので、内臓・骨・皮などがあります。
そのなかでも牛や豚の内臓肉の「もつ」は、臓物のもつに由来し、ホルモンとも呼ばれています。
このホルモンの語源は諸説あり、動物の体内物質であるホルモンに由来するという説や、捨てるものを意味する放るもんから名付けられたとする説、呼び覚ます・刺激するという意味のギリシャ語ホルマオが起源になっているという説などがあります。
安価で栄養価が高い「もつ（ホルモン）」は、夏バテ対策にもピッタリの食材です。

この本の作者、「町田康」は大阪（本書では「大坂」おおざかと記されています。）出身ですが、40年にわたる関東生活により、自分のアイデンティティである大坂の魂を失ってしまっていることに気付いてしまいます。
その魂を取り戻し本来の自分に立ち返るべく、上方のソウルフードであるうどん・ホルモン焼・お好み焼・どて焼などらこしらえ、食していきますが・・・
リズム感のある歯切れの良い独特の文体と、現実・虚構が織りなす笑いに思わず引き込まれていく一冊です。