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滝川市立図書館

今日は何の日?!Vol.78

博士の日

5月7日は「博士の日」
1888(明治21)年のこの日、伊藤圭介(植物学者)、菊池大麓(数学者)をはじめとした25人の学者に日本初の博士号が授与されたことから、5月7日は「博士の日」になりました。
現在の博士号は大学院で博士課程を修了し、学位審査に合格することで取得できますが、当時は論文の提出によるものではなく、教育への貢献を評価された名誉博士的なものでした。論文による「博士」が生まれたのは、その3年後のこと。
当時は「博士」の上に「大博士」の学位もあったそうですが、該当者がいなかったため1898(明治31)年に廃止されてしまったそうです。
「ジキル博士とハイド氏」
ロバート・ルイス・スティーヴンソン/原作  リュック・ルフォール/再話
リュドヴィック・ドバーム/絵  こだま しおり/訳
ジキル博士の友人で弁護士のアスタンが、暴力的で危険な男エドワード・ハイドにジキル博士が脅迫されているのではないかと疑い、二人の関係を探っていくこの物語。最後には「親愛なる友よ、わたしは、一生をかけた研究によって、人間のなかにはふたりの人格が住みついていることを発見した。」という一文から始まるジキル博士の手紙によって、真相が明らかにされます。
「ジキルとハイド」は二重人格や人の極端な二面性を示す言葉として使われることがあります。その言葉を知っていればなんとなく物語の内容も知っているように思えてきますが、ジキル博士のハイド氏に対する心理的葛藤の場面を実際に読んでみると、読む前の自分は「この物語を『知っている』とは言えなかったのだ」と感じさせられます。
1886年に出版されまもなくベストセラーになった「ジキル博士とハイド氏(原題:Strange Case of Dr Jekyll and Mr Hyde ジキル博士とハイド氏の奇妙な物語)」は、今日まで多数の演劇や映画がつくられ、様々な文学作品に影響を与えた、ぜひ読んでみてほしい1冊です。

                                      図書館職員 玉手 可奈美

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